溺れた

死ぬかと思った。
ウォータースライダーの着水プールでなぜか立ち上がれなくなった。
もがいてももがいても水の中というのは、38年前に『鳥人間コンテスト』で琵琶湖上に高さ10mにそびえ立つ滑走台から真っ逆さまに飛び落ちて以来だった。
あの時は、勢いで湖底何mにも沈んだからなかなか水上まで浮きあがれなかったのだが、今回はわずか90㎝のプールでマシ溺れてしまった。
監視員の方が何人も駆けつけて来て「大丈夫ですか!」と声をかけられたが、子どもたちもみんな見てるから「大丈夫、大丈夫!」と言ったものの、水飲むわ、鼻からなかなか水抜けへんわ、しばらく鼻声が治らず往生しました。
ああ、今度は愛に溺れたい。