三題噺

芸人で子どもがいてたら、おそらく何度かは、自分の子に即興で物語を作って寝かしつけたり、喜ばせた事があるだろう。
ここでのポイントは、ええ噺ではなく馬鹿馬鹿しさ。
コレは三題噺でも一緒で、いきなり「芝浜」や「鰍沢」は生まれないし、とりあえず出てきた単語のダジャレを考えてそれがハマりそうなシチュエーションを作る。
サゲは、考えてるうちに…
そんな、自分にハードル上げるように『桂三風の西新道亭』では、毎回1席やります。
今回は[三味線][コロナ][べっぴんさん]でした。
まず、コロナ禍で「マスク越しでは、べっぴんさんかどうかわからない。」みたいな安易な使い方で[コロナ]と[べっぴんさん]はクリア。
それでも「感染予防のためマスクをしましょう!」なんて言うのは、商店街の会話かな?と言う事で商店街の今後のイベントを開催するか否かを決める会議の噺にした。
参加している商店主の中には、マスク越しの会話で聞き取りにくい人もいる。
「お客しゃん、皆しゃんは夏祭りといえばしゃみせん楽しみにされてるでしよ」「何ですって?」「しゃみせ!金魚しゅくいとかある」「ああ、夜店ね、なんで三味線楽しみにしてはるんかと思た。」
こんな卑怯な使い方とかして、サゲは「なんか飛沫の飛ばない華やかになる出し物ないかな?」「それやったらさっきたまたま出てた三味線はどうやろ、三味線やったら華やかになるし飛沫も飛ばないし、何よりこんな時季にはゲンがいい」
呂翔くんと嬌太くんが落語をしてる45分ほどの間に作った割にはまあまあかな。
次回も頑張ります!