てるてる坊主の吊し方

『桂三風の西新道亭』恒例の「三題噺」のお題が〈健康診断〉〈絵手紙〉〈てるてる坊主〉だった。
お題をいただいた時にまず考えるのはシチュエーション。
私は、卑怯なやり方かもしれないが、今話題のニュースを舞台にする。
共感を得られてイメージしやすいからだ。
今回は、間違って町民への給付金を一人の男性の口座に全部振り込んでしまった職員と町長のやりとりから始めた。
体調優れない町長に〈健康診断〉をすすめる職員。
謝罪一つない男から野原が焼けている絵に「ついつい火がついてすみません」とメッセージが入った〈絵手紙〉が届く。
意味がわからん町長に職員は「火事の野原が描いてあるのでカジノの事か」と説明する。
さあ、ここまで考えて〈てるてる坊主〉の使い方に困った。
そんな時に、楽屋にいた三実くんが「てるてる坊主ってどういう風に吊るすんですか?」と言うヒントをくれた。
そうか、吊し方が逆なら晴れない。
そこで、職員が町長の気持ちが晴れるようにと吊した〈てるてる坊主〉の吊し方が逆さまだった事が功を奏して、町長のお腹が腫れる神経からきている病気の腫れが腫れなくなる(晴れない)につなげた。
お金もほぼ戻り、男からの謝罪もあり、あとは町長の体調だけが心配だったが「コレで腸(町)も良くなっていくでしょう。」と落とした。
〈てるてる坊主〉の使い方で悩んでしまい〈健康診断〉でもっとおかずになるギャグを入れれたと思うのに時間がなかった。
今回は60点でしょうか。
次回は、6月13日(水)です。
是非、苦戦する三風を見に来て下さい。